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【野々市市長と学生がまちづくりについて意見交換】
― 金沢工業大学で持続可能な地域の未来を語り合う ―
2025年3月18日、金沢工業大学SDGs推進センター(扇が丘キャンパス12号館)にて、野々市市の粟 貴章市長と金沢工業大学の学生による意見交換会が行われました。
野々市市はSDGsの達成に向けた優れた取組を行う都市として、2023年5月に「SDGs未来都市」に選定され、さらにその中でも特に先導的な取り組みを行っている「自治体SDGs モデル事業」にも選定されています。
当意見交換会は、2024年度からの本格的な事業展開にあたって、世界的に活躍されている委員から意見を聴取し、取り組みに反映することを目的に、今回で2回目の開催となるアドバイザリーボードにあわせて行われたもので、地域のまちづくりに主体的に取り組む学生たちと粟市長が直接対話する貴重な機会となりました。
意見交換会にはSDGsに取り組む本学の学生団体「SDGs Global Youth Innovators」に所属する約10名の学生が参加。野々市市が展開を進めているSAF(持続可能な航空燃料)に関する取り組みの協力実績を中心に、活動内容を報告しました。
粟市長は、学生たちの取り組みに深い関心を示し、「金沢工業大学と野々市市の連携によって、学生の皆さんがまちづくりに積極的に関わってくれていることに感謝しています」と述べました。さらに、「今回だけでなく、気になることがあればいつでも言ってください」と、学生との継続的な対話に前向きな姿勢を示しました。
意見交換の中では、学生から「未来都市の取り組みがもうすぐ終了するが、今後も活動は続けられるのか」「自分たちの活動をもっと多くの市民に知ってもらうにはどうすればよいか」など、率直な質問や提案が出され、市長との活発な意見交換が行われました。
今回の意見交換会は、今年度の活動を振り返るとともに、来年度の取り組みに向けた新たな可能性を探る機会ともなりました。特に、SAFの普及に向けて学生たちが開発中のゲーム教材を野々市市内の小中学校で活用する案や、資源回収BOXを市内のスーパーに設置するアイデアなどが、今後の具体的なアクションとして検討されていく予定です。
金沢工業大学と野々市市はこれまでも、市民向けイベントへの参加や子ども向けのSDGsワークショップの開催など、協働によるまちづくりに積極的に取り組んできました。今回の意見交換を通じて、学生と行政の連携がより深まり、野々市市の持続可能な未来へとつながっていくことが期待されています。
SDGsの達成に向けた金沢工業大学の取り組み
金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けた様々な組織との連携を加速させています。その他、金沢工業大学のSDGsに関する取り組みについては、SDGs推進センターのウェブサイトをご覧ください。