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大学院機械工学専攻の高野督淳さんが「日本銅学会第65回講演大会」で学生優秀賞。電子部品や精密機械分野における鉛フリー材料の適用拡大に向けた基礎的指針で高評価

2025/12/22 NEW

大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程2年の高野督淳さん(加藤秀治研究室)が11月1日(土)~11月2日(日)兵庫県アクリエひめじ(兵庫県姫路市)で開催された日本銅学会第65回講演大会において学生優秀賞を受賞しました。

学生優秀賞を受賞した高野督淳さん

日本銅学会講演大会では、講演発表を対象に、講演内容、プレゼンテーションの構成?方法、質疑応答の対応の各項目について審査が行われ、最も評価点の高い学生に「最優秀賞」、優れた講演発表を行った学生に「優秀賞」が授与されます。本表彰制度は、第60回講演大会(2020年)より導入されています。

発表内容

講演題目:鉛フリー真鍮の微細穴あけ加工に関する研究 (高アスペクト比?極小径加工条件が切りくず排出性に及ぼす影響)

発表概要

本研究は、RoHS指令※などの環境規制により使用制限が進む鉛フリー真鍮を対象とし、微細?高アスペクト比穴あけ加工における加工安定性と切りくず排出性の向上を目的としたものです。極小径ドリル加工における長ピッチ形切りくずの排出挙動に着目し、その発生条件と加工安定性との関係を実験的に明らかとすることで、微細深穴加工の安定化に向けた有用な知見を示しました。本研究成果は、SDGsが掲げる持続可能なものづくりの実現に貢献するとともに、今後の電子部品や精密機械分野における鉛フリー材料の適用拡大に向けた基礎的指針を示すものとして高く評価され、今後のさらなる発展が期待されます。

※RoHS指令
EU(欧州連合)が定める「電気?電子機器における特定有害物質の使用制限」に関する指令。環境保護と健康被害防止のため、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDE、フタル酸エステル類4物質(計10物質)などの使用を制限するもので、EUに輸出する製品は、EUのRoHS指令に準拠する必要がある。

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