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【今治でスマートシティと生成AI活用をテーマにした特別講義を実施】
知能情報システム学科の藤本教授が社会人を対象に
2025年10月25日(土)、愛媛県今治市の今治地域地場産業振興センターにて、社会人リカレント教育プログラムである愛媛大学及び広島大学共催の地域創生イノベーター育成プログラム(東予)の第6日目が開催されました。
このプログラム中で、約70名の受講生に向け、金沢工業大学 情報理工学部 知能情報システム学科の藤本太郎教授(専門: 人工知能、スマートシティ)が「スマートシティを巡る内外の動向」と題して講義を行いました。

本プログラムは、企業?行政?NPOなど多様な立場で計画立案や事業実施ができる「トライセクター型人材」の育成を目的として、愛媛大学、広島大学、九州大学、北海道大学、金沢工業大学の専門家や、行政?企業の担当者が幅広い観点で講義を行っています。
藤本教授は特別セッションの一つとして、今治市が掲げる「国際海事都市"IMABARI"」ビジョンをもとにクロスSWOT分析を実施。攻め、守り、改善?育成、回避?縮小の4つの戦略を導き、それぞれの戦略に対して生成AIも活用して海事×スマート、人材開発×スマート港湾などの分析方針を導き出しました。さらに、それぞれの分析に対してロサンゼルスやロッテルダムやシンガポール等の世界の海事都市の事例を紹介しました。
参加者からは、AIの情報分析力や将来ビジョンに触れ「積極的に活用したい」との声が寄せられました。さらに、各国事例を踏まえた港湾物流と鉄道輸送の連携による地域振興の可能性や観光列車開発への期待も示されました。加えて、今治市が持つ海事産業や観光資源を次世代へ継承すべき宝と捉える意見や、成功事例を他都市へ還元しようとする前向きな姿勢も確認されました。
今回の出張講義では、スマートなまちづくりに関する情報を伝えるだけでなく、マーケティングでの生成AIの使い方も紹介しました。これにより、産官学が協力する学び直しの場として、とても意味のある講義になりました。
【愛媛大学地域創生イノベーター育成プログラム(東予)について】
本プログラムは、①「地方、地域」の現状や課題に対する深い理解、②課題解決のためのさまざまな分野からのアプローチ方法の知識理解と技術修得、③具体的な課題の解決方法を提案するまでのプロセスの経験を通して、「地方創生」に貢献できる?ソーシャルイノベーター?として必要な知識?素養や技術を修得することを目的としています。
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