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【金沢工業大学の学生3名が「UNDP Student Ambassador」に選出】
国連開発計画(UNDP)と連携しながら、SDGsによる社会変革をリード

2025/8/6 NEW

国連の中核的な開発機関である「国連開発計画」(UNDP)が主催する次世代リーダー育成プログラム「UNDP Student Ambassador Programme」に、金沢工業大学の学生3名が選出されました。

このプログラムは、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向け、国内外で積極的に活動を行う若者を支援?育成するものです。今回選ばれた3名の学生は、金沢工業大学の学生団体「SDGs Global Youth Innovators」に所属し、普段からSDGsに関する取り組みを積極的に行ってきました。彼らは今後9ヶ月にわたり、UNDPと連携してSDGsの普及啓発、フィールド活動、政策提言、イベント運営、教育プログラム開発など多岐にわたる活動を行います。

【UNDP Student Ambassadorに選出された学生】

?島田 颯稀さん(バイオ?化学部 生命?応用バイオ学科4年)

?Amanda Rosario Josephine Gabriella Anribaliさん
(バイオ?化学部 生命?応用バイオ学科3年)

?山本 七菜さん(バイオ?化学部 環境?応用化学科3年)

【写真左から】島田 颯稀さん、山本 七菜さん、Amanda Rosario Josephine Gabriella Anribaliさん

【UNDP Student Ambassador Programme の概要】

UNDP(United Nations Development Programme:国連開発計画)は、貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つために闘う国連の主要機関です。国連の中核的な開発機関として、SDGsの策定に大きな役割を果たし、世界におけるSDGs普及の推進力となっています。

「UNDP Student Ambassador Programme」は、UNDPが2022年度に開始した若者参画の取り組みです。全国の大学生?大学院生を対象にSDGs達成に向けたアクションを促すための研修?伴走?実践支援を提供しています。

選出されたアンバサダーは、以下のような活動を通して社会変革をリードする存在となることが期待されています:

• SDGs?国際協力に関するUNDP公式研修への参加

• 地域?大学?企業等と連携した企画運営(イベント、ワークショップ等)

• 自身の関心分野に基づくアクションプランの立案?実行

• SNS等による情報発信?啓発活動

• 他大学?他国の学生アンバサダーやUNDP職員とのネットワーク形成

• 年度末に活動成果を発表する報告会への登壇

この取り組みは、学生が自身の視点で社会課題に向き合い、「考えるだけでなく、動く」ことを重視している点が特徴です。

【UNDP Student Ambassador Programme キックオフイベントが開催されました】

7月17日、「UNDP Student Ambassador Programme」のキックオフイベントが国際連合大学(東京都渋谷区)で行われ、プログラムが正式に始まりました。

当イベントには金沢工業大学からは島田 颯稀さんが出席。Amanda Rosario Josephine Gabriella Anribaliさんと山本 七菜さんはオンラインで参加しました。

イベントでは、世界の学生アンバサダー仲間から話を聞き、日本発の新しい仲間として自己紹介を行いました。さらにUNDP駐日代表のハジアリッチ秀子氏やUNDP駐日副代表の齊藤順子氏などUNDPの職員から話をお聴きし、グローバル発展、若者のリーダーシップ、そしてUNDPファミリーの一員であることの意味について、貴重な知見を共有しました。

国際連合大学で行われたUNDP Student Ambassador Programmeキックオフイベントにて。<br class="hidden-sp">写真左奥4人目が島田 颯稀さん。Photo: UNDP Tokyo

【金沢工業大学におけるSDGs教育と今回の選出の意義】

金沢工業大学SDGs推進センター(所長:平本 督太郎)では、「教育」「地域デザイン」「ビジネス」の各領域で、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一貫して推進しています。金沢工業大学は、第1回「ジャパンSDGsアワード」においてSDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞するなど、SDGs教育における先進的な取り組みが国内外から高く評価されています。その根底には、「自ら考え行動する技術者の育成」という教育理念があります。実社会の課題に対して学生自身が主体的に挑むPBL(Project-Based Learning)型教育を通じて、学生は実践的な力を身につけていきます。

また、SDGs推進センターでは、国内にとどまらず、FAO(国連食糧農業機関)との連携によるSDGsゲーミフィケーション教材の開発や、UNDPと共同でアントレプレナーシップ教育プログラムを日本の教員向けに開発?展開していくなど、グローバルな教育連携を積極的に展開しています。特に、UNDPとは「Beyond SDGs人生ゲーム」(2022年8月完成)の開発時から連携をはじめ、また今年度はUNDPと覚書を結び、日本におけるアントレプレナーシップ教育推進に取り組んでいきます。

このような背景のもと、今回3名の学生が「UNDP Student Ambassador」として選出されたことは、SDGs推進センターとUNDPによる連携や、学生一人ひとりが主体的に行動してきた積み重ねの成果といえます。これまでの学びと経験を世界とつなげる貴重な機会であり、金沢工業大学が育成をめざすグローバルリーダーして学生たちが国際舞台で活躍するための第一歩となります。

金沢工業大学では今後も、SDGs教育の推進、国際機関との連携、そして世界を舞台に活躍できる若者の育成を通じて、持続可能な社会の実現に向けた歩みを続けていきます。

【今後の活動と展望】

選出された学生たちは今後、UNDPによる各種研修を受けつつ、地域?企業?行政?教育機関と連携したプロジェクトを自ら設計?実施します。特に金沢工業大学では、課外活動プロジェクトである「SDGs Global Youth Innovators」や「SDGsゲーミフィケーション教材」の開発とワークショップによる普及活動など、学生主体のSDGs推進活動が既に多く展開されており、これらとの連携により、活動の裾野を広げることが期待されます。

(関連ページ)

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UNDP駐日代表事務所 2025年8月1日

金沢工業大学SDGs推進センター