?経営、事業企画、商品開発、マーケティングなどに携わっていて知財活用にも関心をお持ちの方
■講演概要
今回のKITプロフェッショナルミーティングでは、数々のベストセラー(経営戦略全史など)を生み出している三谷宏治教授と、フィリップ?コトラー博士から「マーケティングと知財の統合仮説」について賛同を得て、メディアでも大きな注目を集めている杉光一成教授に登壇いただきます。特別ゲストとして「ストーリー漫画でわかる ビジネスツールとしての知的財産」の著者で、弁理士試験にも合格した異色の漫画家 大樹七海氏にも参加いただきます。
知的財産をビジネスツールとして十分活用できず、「法律/コンプライアンス/リスクマネジメント」の問題として、専門部署に任せている企業も多いのではないでしょうか。新規事業のネタを知的財産のデータの中から見つけたい方、SWOT分析やファイブフォースをもっと定量的に行いたい方々のご参加をお待ちしております。
■講演詳細
第1部 『ビジネスモデル革新~知的財産がイノベーションを加速する~』 三谷 宏治
20世紀最初の年に、キング?ジレットが「替え刃式の安全カミソリ」を特許申請し、その商品化と普及に成功しました。製品本体は安く売り、その後の消耗品やサービスで長く、そして大きく稼ぐこの「替え刃モデル」は、プリンターのトナー(HP)やコーヒーマシーンのカプセル(ネスレ)など、後に多くのビジネスを生み出しました。本講演では、これらビジネスモデルにおける知財戦略の重要性やキーパーソンを紹介しつつ、AI?ビッグデータ時代を迎えた今日にイノベーションを起こすためのヒントを伝えます。
第2部 『マーケティングのための有用な「道具」として捉えるべき知的財産』 杉光 一成
これまで商品企画やマーケティング担当者にとって知財とは、専門の知財担当者がいるため自分達とは無関係と考える一方、知財担当者にとっては、マーケティングはプロモーションの学問であり知財との関係は薄い、という相互の「誤解」が多かったように思います。そこで今回は、マーケティングと知財が実は密接に関係しており、双方が統合的に活動していくことこそがビジネスを成功へと導く鍵である、という統合仮説についてお話します。また、2017年7月に日経新聞で大々的に報じられた最新のマーケティング?リサーチ手法「IPランドスケープ」についても言及します。
第3部 『ストーリー漫画でわかる ビジネスツールのための知的財産』 大樹 七海
いま一度、堅苦しい知的財産法ではなく、ビジネスサイドから見て本当に必要な「知的財産」を再考する必要があります。この度、本格的ストーリー漫画を用いた新たなジャンルのビジネス書を2018年2月に発売することになりました。主人公はAIベンチャーを経営する弁理士で、米国の巨大IT企業に知財を駆使して戦いを挑みます。本作の誕生秘話から魅力?特徴についてご紹介します。