?2年以上の企業または官公庁における在職経験をお持ちの方
?ファッションビジネスに従事されている方、または興味?関心のある方
?将来、KIT虎ノ門大学院への進学を検討されている方
■講演概要
Fashion Law(ファッション?ロー)という言葉が、世界的に注目を集めています。洋服やバッグなど、ファッションアイテムのデザイン等の法的保護について研究するもので、日本でも、服飾デザインの法的権利に関する研究組織が発足するなど、デザインの権利を守る動きが広がりつつあります。
昨年、多くの方にお集まりいただき好評を博した「Fashion Law」セミナーの第2弾として、Fashion Law Institute Japan 事務局長の金井倫之氏、骨董通り法律事務所 弁護士の中川隆太郎氏、エルメスジャポン 知的財産権担当の黒川靖子氏の3名を再度お招きします。ファッションをめぐる国内外の紛争事例、さらには世界的にも有名なファッションブランドにおける取り組みなど、FLIJにおける研究成果を最新事例とともに紹介します。
第1部 『パロディと商標』 金井 倫之
先日、「フランク三浦」の商標無効審決取消訴訟の判決が知財高裁で下され、大きな注目を集めました。そこで今回は、日本とアメリカにおける商標パロディの主要な事例をファッションに関するものを中心にご紹介します。
第2部 『ファッションデザインとデッド?コピー』 中川 隆太郎
ファッションデザインのデッド?コピー(模倣)の問題は、Fashion Lawをめぐる紛争の代表的な場面のひとつです。今回は、不競法2条1項3号の問題を中心に、「どの程度似ていれば『模倣』なのか?」「その保護はいつから始まるのか?」「模倣品と知らずに仕入れた商品を販売したらどうなるのか?」など、ファッションデザインの模倣に関する具体的な法律問題について、事例も交えてご説明します。
第3部 『ファッション企業における権利の保護並びに権利侵害対策』 黒川 靖子
企業のブランド戦略を考える上で、商標を登録しその法的保護を図ることももちろん大切ですが、ブランドを守る方法はそれだけではありません。今回のセミナーでは、エルメスが当事者となった商標登録無効審判の一例をご紹介しながら、自社のブランドやデザインと類似する第三者の登録商標への対応の重要性についてお話します。
第4部 『質疑応答セッション』
最後に、金井倫之氏、中川隆太郎氏、黒川靖子氏、お三方にご登壇いただき、会場からの質問を受けつけながら、参加者全員でファッション?ローへの知識と理解を深めていきます。
尚、本イベントは知的財産教育協会との共催、日本アパレル?ファッション産業協会、繊研新聞社の後援を受けて開催します。他では聞くことのできない大変貴重な機会ですので、ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。