?3年以上の企業又は官公庁における在職経験をお持ちの方
?知財戦略、技術経営、特許実務の現場に携わる方、海外ビジネスを検討されている方
?本学への進学、科目等履修(単科生)の受講を検討している方など
■講座概要
今回のKITプロフェッショナルミーティングでは、インド弁理士のバパット?ヴィニット氏、米国NY州の弁護士?弁理士の紋谷崇俊氏、中国弁護士?弁理士の秦玉公氏の3名をお迎えします。
近い将来、巨大市場へと変貌を遂げるインド、世界一の経済大国であり特許訴訟の中心でもある米国、急速に世界の国々との繋がりを深めていく中国。これら3ヶ国の知的財産問題を俯瞰することにより、我々が直面する問題、さらには主導権を握っていかなればならない分野や事項について、各講師の講演およびパネルディスカッションや質疑応答を通して迫っていきます。
■第一部 「インドにおける強制実施権と日本企業の関わり」 バパット?ヴィニット 氏
いま12億人の人口を抱えるインドが、巨大市場として急速に存在感を増してきています。インドへの投資額も急速に増大し、現地に生産拠点や開発拠点を設ける企業も急増しています。このような状況下で、外国からインドへの特許出願が年々増加傾向にあります。他方で、2012年3月にインドで強制実施権の第1号が発動されました。そこで今回は、インドの知的財産の状況に詳しいインド弁理士のバパット?ヴィニット氏をお招きし、インドにおける強制実施権と日本企業との関わりについて集中的に解説していただきます。
■第二部 「Apple vs Samsung -米国を中心とした国際特許紛争の真実-」 紋谷崇俊 氏
日本でもスマートフォン人気が高まる中、米国アップル社と韓国サムスン社といったグローバル企業同士の特許紛争のニュースが世間をにぎわせています。そこで今回は、2011年の特許法改正(Leahy-Smith America Invents Act)も記憶に新しい米国を中心をとした国際特許紛争をメインテーマとし、弁護士?NY州弁護士?弁理士として、国内外の知財紛争などでご活躍中の紋谷崇俊氏に、その詳細と核心について迫っていただきます。
■第三部 「中国での特許訴訟及び技術移転」 秦玉公 氏
中国における特許権の確保は、ますます重要視され、先進国がコスト削減を目的に行ってきた現地生産は、今や技術移転、市場の直接参与までに変化しています。また中国の特許出願?中間処理?権利行使に関する実務、中国の知的財産権保護の実情、法律整備の発展と変化も注目を集めています。昨今、中国での特許訴訟及び技術取引に対して、日本企業の関心が非常に高まるなか、中国弁護士?弁理士としてご活躍の秦玉公氏に、その最新動向と対策についてご講演いただきます。
~パネルディスカッション&質疑応答~ バパット?ヴィニット氏、紋谷崇俊氏、秦玉公氏、加藤公延教授(司会進行)