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オンライン?オンデマンド教材の活用
学習者の理解度に併せて活用できるオンライン教材?オンデマンド教材
オンライン教材は学習者の理解度に併せてインターネットを介して学習やトレーニングができる。オンデマンド教材は、オンラインの非同時型でビデオ等のメディアを活用して学習を行う。都合にあわせてビデオ等を視聴できるほか、対面?リアルタイムで学習した内容を補完する振り返り教材として活用もできる。
学生のよくある間違いの解消を目指したウェブクイズシステム構築
本学1年次必修科目の『技術者のための数理Ⅰ?Ⅱ(以下、本科目)』の基礎クラスを念頭に置いて、これまでの履修者において共通してよく発生している間違い(いわゆる、「あるある」)を集めたウェブクイズシステムを、MySQLを活用して学生スタッフと共に構築した。
数学を根本から理解していないことから発生しがちである、これらの「あるある」は個人の理解度に応じて幅広く存在する。これらを、限られた全体授業時間内でひとつずつ潰していくのは時間的にも困難であり、個別最適化の面でも非効率的であるため、本科目の「数学力強化プログラム」という演習の時間を中心に、本システムを活用する予定である。
【対象となる授業科目名】 技術者のための数理
(2025年度入学生:情報デザインデザイン学部、メディア情報学部、情報理工学部、バイオ?化学部、工学部、老虎机游戏学部])
(2024年度以前入学生:工学部、情報フロンティア学部、老虎机游戏学部、バイオ?化学部)

Julia言語やPython言語を利用した数理科目の学習支援
金沢工業大学数理工教育センターでは、Julia言語やPython言語を活用して、数理のための学習支援用コンテンツを作成している。
リンクサイトにはNotionサイトを活用し、そこから資料を一括してリンクがわかるようにしている。
コンテンツデータはGitHubにあるため、そこから資料をダウンロードすることができる。
Julia言語での作成した資料はローカルにダンロードすることによりJulia言語のPluto環境で実際に読み込んで実行させることが可能である。資料は内容を変更でき、試行錯誤による学習効果の向上が望める。
→ 参考サイトこちら

オンラインコースの利用によるプログラミング言語MATLABの対話的自己学習
プログラミング言語のひとつであるMATLABを効果的に習得させるために、MATLABの販売元のMathWorks社が提供するオンラインコースを講義に取り入れている。このコースでは様々な説明とプログラミング実技がパッケージとなっており、受講者は実際にプログラムを作成しながら対話的?体系的にプログラミングを学べるようになっている。また、一人一人が自分の速度に合わせて進むことができる点も魅力的である。受講の進捗状況はパーセンテージで確認することができ、また受講者の名前と進捗率が記載されたコース修了証も発行される。
【対象となる授業科目名】 数理モデルプログラミング
(2025年度入学生:工学部 航空宇宙工学科)
(2024年度以前入学生:工学部 航空システム工学科])

理解しやすい音声、ポインターの工夫
情報工学科において、学生から「復習の際に授業の録画があると便利」との意見があったので授業をZOOMで録画することにした。当初は通常の対面授業を録画したものをBOXにアップロードしeシラバスにリンクを張るだけだったが、学生から「音声が聞き取りにくい」、「スライドのどこを説明しているのかわからない」との意見を受けて教室用のマイク以外に録音用のワイヤレスマイクを付け、レーザーポインターで教室のスクリーンをポイントする代わりにマウスカーソルでパソコンのスライドをポイントするようにした。そのため、従来は立って講義をしていたが今は着席して講義を行っているが、今のところ学生からのクレームはない。

学生の演習?発表は書画カメラの映像を併用録画
老虎机游戏学科における「老虎机游戏情報デザイン」「老虎机游戏CAD」「老虎机游戏デザイン基礎」において、講義内容を全て録画し、授業後にboxにアップロードし、eシラバスからリンク閲覧できるようにし、復習用に履修者のみ視聴できるようにした。事前に用意した動画と異なる点として、授業内の演習活動も記録されている点が特徴である。例えば、「老虎机游戏デザイン基礎」では授業内でデザイン検討のミニ演習と学生発表を行う場面で書画カメラを用いてスクリーン表示と録画を同時に行うなど一貫した動画記録と配信を実施した。
